2017年3月13日付け朝日新聞朝刊、鷲田清一「折々のことば」693には
歌人種村弘のエッセー集「野良猫を尊敬した日」から、次のことばが取り上げられて
います。
めんどくさいという気持ちに、どうしても負けてしまうのだ。これはもう一種の犯罪・・
・・・他人ではなく自分自身に対する犯罪だ。
そういえば私も、めんどうくささとの葛藤に日々晒されていると言えます。そして何でも
物事を億劫がって後回しにすると、余計にめんどうくさいことになります。だけど、
分かっているけどやめられない、というか・・・。
でも一方、めんどうくさいことを思い切ってやってしまうと、充実感や達成感を得られる
ことが、ままあります。
例えば部屋の掃除をしている時に、ものが重なり合っている隅や、随分手間がかかり
そうな込み入った細部の箇所を、そのままおざなりにしてやり過ごしてしまおうと
ついつい考えがちですが、そこを敢えて時間をかけて丁寧に掃除してみたら、何だか
全体が想像以上にきれいになったように感じられて、やった甲斐があったと満足を
覚えることがあります。
そんな時に、その成功体験の記憶を持続出来ればいいのですが、またまた多忙という
言い訳が頭をもたげて来て・・・。
そういう訳で、私のめんどうくさい病の克服法の一つは、そのめんどうくさい行為を
習慣化することです。一日に一度でも、週に一度でも、一か月に一度でも、それを
習慣化することに成功すれば、あまりとやかく考えないで、すんなりとやってしまうことが
出来ます。もっともこの対策法も、私のものぐさ所以かもしれませんが・・・。
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