2018年7月30日月曜日

「後藤正文の朝からロック 格言集を買ったわけ」を読んで

2018年7月25日付け朝日新聞朝刊、「後藤正文の朝からロック」では、「格言集を
買ったわけ」と題して、「ワンダー 君は太陽」という映画を観て感動したことを
きっかけに、登場人物のブラウン先生の格言をまとめた本を購入した経緯が
記されています。

私は残念ながら、「ワンダー 君は太陽」をまだ観ていません。また、お寺から
いただいたカレンダーに掲載された格言は折に触れて目にして、感銘を受ける
こともありますが、格言集というジャンルの本はいまだ買ったことがありません。

しかし今回の後藤のコラムの末尾に、最近涙もろくなったわけは自分でも分から
ないが、若い頃よりも言葉の力を信じるようになったと思う、と記されていることに
惹きつけられました。

私自身も若い頃には、無論私の言葉自体に重みも何もなかったのですが、言葉を
発することの重大性が分からず、今から考えると無責任なことを言い放ち、相手が
傷つくことも考慮せず、思い付きで発言をするようなところがあったと感じます。

そしてことの重大さに恥ずかしい思いをしたり、相手との関係が気まずくなるような
悲しい体験をして、次第に自分が発する言葉の重みを知って行ったのだと感じ
ます。

また自分自身の経験として言葉の重大さを肌で知ると、周りから発信される言葉
の重要さ、更には言葉というものが持つ普遍的な力にも気づかされて来るのでは
ないか、と思います。

人の思考や他者との交流の大きな部分が言葉を介してなされる以上、言葉の力
を信じることは、人生を豊穣にすると感じます。


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