2018年2月19日月曜日

鷲田清一「折々のことば」1018を読んで

2018年2月11日付け朝日新聞朝刊、鷲田清一「折々のことば」1018では
仙台市環境局などが開催した《せんだい資源ナーレ》で、作品「SOURCE」に添えて
リサイクルの思想を書きつけた、美術家高谷廉の次のことばが取り上げられています。

 あなたが捨てたもので、あなたが作られている。

ものを捨てるという行動は、一見何気ないことのように見えて、実は深いものを含んで
いると、最近は感じます。

それこそ昔は、忙しさにかまけてためこんでしまったものを、無造作に一度に捨てると
いうことがよくありましたし、日々の生活の中でものを捨てる場合も、屑籠やごみ箱に
何も考えずに反射的に捨てるということが当たり前であったと、今は思います。

ところが昨今は、自然環境を守ることの大切さが色々な場で語られ、ゴミを処理する側
の地方公共団体も、ゴミの減量やリサイクルを奨励するようになって、私たちの中にも
環境保全の意識が芽生え、ゴミに対する考え方もだいぶ変化して来ました。

私にしても、仕事や日常生活の中で出るゴミを間違いなく分別して捨てること、あるいは
食品用のトレーなどのかさばるゴミを適当な大きさに切って、一つのゴミ袋に出来るだけ
効率よくゴミを詰め込むようにすること、更には一度に大量のゴミを出すのではなく、
分散して出すようにすることを、心掛けています。

そのように自分で実際に行動してゴミの減量を図ると、私の気持ちにも幾分変化が
起こったようにも感じます。つまり公共の一員であることをこれまでより意識するように
なり、またゴミの捨て方に注意を払うことで、日常の些細な行動に良い意味での心の
張りが生まれるといったことです。

上記の本日のことばの意味からは、少しずれているかもしれないけれど、私はこの
ことばを読んで、すぐにこんなことを連想しました。

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