2014年4月13日日曜日

名残りの桜

4月12日、植物園に隣接する賀茂川沿いの桜を観に行きました。

京都の町中の桜は、大半が盛りを過ぎているのですが、ここの
桜は枝垂れで、今が見ごろです。

市中の桜の見納め、言わば名残りの桜見物といったところです。

ほのかな赤みを帯びた桜で、枝垂れている様子が優しくたおやか、
今年も美しく咲きそろっていました。

この桜を見ると数年前、関東にお住いのお世話になった知人の方
親子が、この時期私のところをお尋ねになって、やはりちょうど
ここの桜が見ごろで、ご案内したことを思い出します。

お二人ともたいそう喜んでいただのですが、その数か月後、その日
訪ねて来られた娘さんがご結婚され、それを見届けるように、更に
数か月後、この日ご一緒のお父様が亡くなったということを、
その後知ったのでした。

桜は年々相変わらずに咲きながら、そこに私たちの特別な思い出が
重なって、私たちそれぞれの、このみやびやかな花に対する
イメージが、出来上がって行くのかもしれません。


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