2018年11月16日金曜日

鷲田清一「折々のことば」1282を読んで

2018年11月9日付け朝日新聞朝刊、鷲田清一「折々のことば」1282では
毎日新聞記者・小国綾子の『?(疑問符)が!(感嘆符)に変わるとき』から、次の
ことばが取り上げられています。

  迷うのは、自分で選ぼうとしている証拠。自
  分の頭で考えている人だけが得られる「勲
  章」みたいなものだ。

とかく何でもズバズバ決断する人がかっこよく見えて、自分の優柔不断さが歯がゆく
感じられる私にとって、ホットさせられることばです。

でもそんな私にしても、それが正しいとか、常識だと思い込んでしまって、あまり考え
ず、自動的に決断した時などに、得てして間違いや失敗をするものです。

判断がつかず途方に暮れることもあるけれど、自分は分かってないんだと謙虚な
気持ちになって、じっくりと考え、進む方向を決めた時の方が、結果としては正し
かったということが、多いように感じます。

でも現在は、交通手段の発達や、電子情報が飛び交うことによっても象徴される、
飛ぶように時間が経過する社会、うかうかすると取り残されそうで、文字通り
即断即決が期待されているように感じます。

しかしそのような社会環境でも時流に流されず、悩んでもいいことはゆっくりと悩んで、
とことん考えた末に、後々後悔のない決断が出来るように、自らを励ましていきたい
と思います。

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