2015年1月3日土曜日

雪の伏見稲荷大社へ初詣

元旦の午後、恒例の初詣に伏見稲荷大社へと向かいました。

空はどんよりと曇り、冷え込んでいましたが、早く正月の一つの行事を
終えようと地下鉄に乗り込みます。

乗り継いだ京阪電車を伏見稲荷駅で降りると、白いものがちらついて
来ました。

本殿前で参拝の順番を待つ人混みに並んだ時には、急に雪の降り方が
激しくなって来ました。

せっかくお参りしたので、参拝を終えて稲荷山へと登って行きます。その間
雪は間断なく降り続き、見る間に一面は銀世界となって来ました。

お稲荷さんで、雪に遭遇するのは初めての体験です。白く雪化粧した夥しい
鳥居の連なりは幻想性をいや増し、異界の入り口の雰囲気を際立たせます。

中腹の、ことごとく梢に雪を頂いた木々に囲まれた池には、鉛色に沈んだ
静かな水面に、一つがいの鴨が悠然と泳ぎ、まるで水墨画の世界のようです。

参道の少し開けた所、山内社に設けられた祭壇に赤々と燃えるろうそくの
炎の群れは、降り続ける白い雪とコントラストをなして、鮮やかさと神秘性を
際立たせます。

雪はさらに激しくなって、凍てついた坂に足元が覚束なくなって来たので、
そろそろ潮どきと思って引き返して来ましたが、寒さに震えながらも、
正月早々思わぬ忘れがたい体験をすることが出来ました。

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