一昨日の雨には、どうにか持ちこたえましたが、さすがに追い打ちを
かける今日の雨には耐えきれなかったのか、京都市中の桜もいよいよ
散り始めました。
写真は、私たちの学区、旧龍池小学校のマンガミュージアム・グラウンドの
緑の芝に、薄紅色の桜の花びらが散り敷く光景を写したものです。
桜は、咲き始めるのを今か今かと待ちわびるゆえにか、いっせいに
咲きそろい、惜しむ間もなく散り初める風情にも、えも言われぬ情緒が
あります。
中でも、風にあおられ、花吹雪となって舞い散る花びらも捨てがたい
のですが、私は、雨に降られて散り敷いた花びらに、より趣を感じます。
何故なら、満開の桜の花には、もちろん雨は大敵ですが、いったん
散り始めた花びらには、雨や水分はずい分と相性が良いように感じられる
からです。
散り落ちて水気を含んだ花びらは、独特のうるんだ薄紅色に輝きます。
例えば、川面に夥しく散り敷いて流れる花いかだには、その一つ一つの
花弁の美しさも相まって、優雅で、過ぎ行く時を惜しむような独特の
情趣があります。
同様に、雨の中、芝に散り敷く花びらの情景も、緑と薄ピンクのコントラストが
鮮やかで、思わず見とれてしまいました。
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