2014年2月28日金曜日

連続テレビ小説「ごちそうさん」を見て

時間のゆるす時には、昼休みに「ごちそうさん」を見ています。
2月27日放送分に、ほのぼのとした余韻を残す、忘れられないシーンが
ありました。

戦時の防災訓練で、責任者の悠太郎が、住民に消火活動をせよと指導
すべきところ、逆に逃げろと叫んで、非国民の疑いで逮捕され、め以子が
悠太郎の元上司藤井と、藤井の幼馴染みの軍高官の人物に、悠太郎の
釈放を直訴しに行く場面。

結局二人の懸命の努力のかいあって、悠太郎は無事釈放されるのですが、
め以子の作ったカルメラ焼きを手土産に持参した藤井と、軍高官の人物との
真剣かつとぼけた会話、それが大変気に入った高官のリクエストで、め以子が
夜を徹してお菓子を作るエピソードに、厳しい時局を描きながら、誰かを直接に
揶揄するのとは違う、温もりのある笑いに誘われたからです。

近頃、弱いものを痛めつけたり、誰かの失敗を笑いものにする、攻撃的で
辛辣な笑いに、巷は満ち溢れているように感じます。

良質なユーモアの大切さについて、改めて考えさせられました。

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