2014年2月11日火曜日

芥川喜好著 「時の余白に」を読んで

心を落ち着かせたいと思って、取り置いておいた本書を読みました。

読売新聞社で長年美術記者を務めた著者が、自らの記者人生の
掉尾として取り組む、月1回のエッセイを本書編集までの時点で
まとめ、1冊にした本です。

著者が語るのは、それぞれの専門分野の中心から距離を置いて、
独自の創作活動を続ける芸術家についてであり、世の風潮や
流行に背を向けて、無欲におのが道を歩む人の活動について
です。

著者の視点は、超俗に肩入れするあまり、世間に対して少し
辛辣であるようにも見受けられますが、既存の価値観に
拘泥されない柔軟な目、あるいは、物事を全体の関連の中で
とらえる視野の広さの重要性について、改めて本書から
教えられた思いがします。

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