2021年8月11日水曜日

私の大腸がん闘病記⑳

手術からほぼ1年の月日が流れ、私の大腸がんの闘病生活もようやく、ひと段落を迎えた ようです。まだ1年後検診を受けていないので、今後の検査のスケジュールは分かりま せんが、恐らく6か月毎か1年ごとに検査、検診を受け、もし再発しなかったら5年後には、 今回の癌は完治ということになるのでしょう。 私としては、油断することは出来ないけれども、とりあえず正常な体に戻ったと考えて、 日々の生活に勤しみたいと思っています。 しかし、この闘病生活を振り返ってみると、最初は本当に青天の霹靂、起こった事態が 全く信じられず、何か他人事のように感じたように思います。 でも手術準備が進んで行くと、後は戸惑いと不安が高じて来て、これを済ませれば確実 に回復するという思い込みだけが唯一の希望で、そのことを信じて手術とリハビリに 励みました。 ですから手術後、抗がん剤治療が必要と言われた時には、かなりのショックを受けま した。そして実際の抗がん剤治療も、長期間続けなければならないことと、断続的に 副作用が続くことによって、かなり苦しいものでした。 なぜこんな目に遭わなければならないのかと、恨みがましく感じたこともあります。 しかし、まだ私は人生にやり残したことがあるので、このままでは終わる訳にはいか ないと、自分を鼓舞する気持ちと、苦しいということは回復するということだという、 根拠のない楽観だけが、私の消沈する心を奮い立たせてくれました。 そして決して忘れてはならないのは、医療従事者の方と家族のサポートです。当たり前 のように優しく、時には厳しく、支えて頂いたことが、私の闘病生活の糧となりました。 また、健康であることの有難さも、しみじみと感じました。この思いは、これからの 人生がある意味第2の生という風に感じられることともつながっている、と感じます。 とりあえずこれで、私のつたない大腸がん闘病記を終わります。

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