2020年7月27日月曜日

鷲田清一「折々のことば」1877を読んで

2020年7月17日付け朝日新聞朝刊、鷲田清一「折々のことば」1877では
多業種の人々が日々を綴った『仕事本 私たちの緊急事態宣言』から、惣菜店店主
の次のことばが取り上げられています。

   「地味なことは打たれ強い』

近所の居酒屋の大半が休業する中、‟お酒の飲める惣菜屋”を営む夫婦は、テイク
アウトでしのぎ、別の店のそれを買って助けもするそうです。

私たちの店も、和装品という今や不要不急の趣味品を扱うだけに、ご多分に漏れず
ご来店のお客様、電話等での注文の激減に苦しんでいます。このような事態に
なって、私たちが扱う商品が本当にコロナ禍後も必要とされるものなのか、自問自答
する日々でもあります。

しかし他方、このような状況においても、どうしても必要であるということで、従来の
お客様から注文を頂いたり、探している商品について色々なところをあったうえで、
ようやく私たちの店で見つけたという新規のお客様の反応があった時など、この商売
を続けていることに、勇気を与えられることもあります。

そのような事例を受けて、私たちの店の特色は、和装品の中でも各種各巾の白生地
の切り売りを含む販売と、他には例の少ない特殊な形態の商品を扱っていることなの
で、必要の絶対量は少なくとも、確実に求める人は存在すると、意を強くすることも
あります。

このコロナ禍は、いつ終息するかも分かりませんが、とにかく、必要とされるものを
こつこつと販売し続けたいと、思います。

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