2014年12月24日水曜日

店戸棚の棚卸

12月23日、年末の祝日を利用して、恒例の店の戸棚の白生地の
棚卸をしました。

私たちの店では、白生地の切り売りもしているので、棚卸といっても
生地の点数を数えるだけではなく、切り売り用の生地は心棒や
巻板からほどいて、長さを差しで測り、残っている量を確かめ、
帳面上の在庫と照合しなければならないのです。

それで年に一回決算に合わせて、主に店先の棚に置いてある
切り売り用の生地を、仕入先の人にも一人手伝いに来てもらって
全て棚からおろし、ほどき、長さを測り、数量を控え、また巻き直して
棚の元の位置に納めるという作業を行います。

店先の商品だけで、朝9時から始めて夕方5時終了と、丸一日の
時間を費やすので、私たちにとっては一仕事です。ことに幅広の
生地は長さを測るのにも、棒や板に巻くのにも大変手間がかかり、
翌日には慣れぬ筋肉の使い方をして、肩や腕が痛くなるぐらいで、
手伝いに来て下さる仕入先の人にも、毎度ご苦労様と頭が
下がります。

そんな事情で、毎年年末が来ると、よしんば在庫が合わないような
ことがあっても大変ですし、私にとって棚卸は一つの億劫の種に
なります。

しかし今年も無事棚卸が終わり、数量もそこそこ合っているようです。

棚卸は確かに手間がかかりますが、いざ始めてみると一つ一つの
生地を手にすることによって、今年どんな生地が売れたか、また
その商品をめぐってお客さまとどんなやり取りがあったかを、もう一度
振り返ることができます。いわば商売上の一年を回顧することにも
なります。

棚卸終了後のすがすがしさは、達成感とともに、その作業に含まれる
そんな意味合いにもよるのかもしれません。

0 件のコメント:

コメントを投稿