2021年12月26日日曜日

「鷲田清一折々のことば」2213を読んで

2021年11月24日付け朝日新聞朝刊、「鷲田清一折々のことば」2213では 画家・文筆家瀬尾夏美の『あわい行くころ』から、次のことばが取り上げられています。    色んなものが仮だとしても、    いま生きている時間が本物だということに    変わりはないはず。 震災後のくぐり抜けてきた時間を、「復旧までの仮の姿、仮の生活だと思いすぎることは、 すこし悲しい」と、瀬尾は語っているそうです。 そうですね。震災後の時間が旧来の日常とは全然違って、何とか元に戻すことを前提に、 今は耐えながら進んで行こうとしても、その後の日常は以前通りに戻るとは限らず、その ことを考えると不安になって、今の努力がむなしくなって、戸惑うということが確かに あると思います。 そのように感じてしまうと、更に今の状態がかりそめに過ぎないという寂寥感が募る、の ではないでしょうか? でも、以前の日常は戻るか分からないけれど、とりあえずそれを目標にして、努力を重ね るという今の時間も、貴重な経験であると考えると、やりがいも生まれ、その行為自体を ポジティブに捉えられるのではないでしょうか? やはり、この過程はコロナ禍からの復興も同じ、私の場合は店舗建て替えによる、仮店舗 での営業活動も同じだと感じます。 コロナ禍で売り上げ、来客数は大幅に減少し、その中での仮店舗営業で、不自由さ、もど かしさ、将来への不安は多々あります。でも、こういう状況で商売の原点に戻って、 御依頼を頂いたお客様に、色々な制約の中で、如何に満足を感じて頂けるか、その取り 組みは決して無駄ではなく、将来の営業活動に活かすことが出来ると思います。 そのように信じて今しばらく、仕事に励んで行きたいと思います。

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