2021年9月20日月曜日

「鷲田清一折々のことば」2139を読んで

2021年9月8日付け朝日新聞朝刊、「鷲田清一折々のことば」2139では 漫画家槇村さとるとスタイリスト地曳いく子の「青春と読書」9月号の対談から、槇村の 次のことばが取り上げられています。    人の逃げ場や依存先はたいてい、くだらない    ことなの。 人が逃げたり、依存したりする先は、確かにくだらないものかもしれない。逃げる、依存 するという感情自体が、既に負い目を負っているから。 でも、それらは追い詰められた人には、大切な場所、ものであるはずです。なぜなら、 そのような窮地に置かれた人にとっては、息を抜く、安息を感じることがどうしても必要 であるからです。 だから肝心なのは、逃げ、依存した先で自分を振り返って何を感じるかでしょう。そう すれば次には、そこからどう立ち上がるべきかが見えて来ると思われます。 でも最悪なのは、逃げたり、依存したりしていることに自覚的でないこと。そんな感じで 知らず知らずに逃げていたり、依存に甘んじていたりすると、先の展望は開けないし、 どっぷりとその状況に浸って、何も感じないという状態に陥ったままであるように思い ます。 窮地を脱したり、十分に癒されたら、次のステップに進もうということに、自覚的であり たいと、思います。

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