2021年6月29日火曜日
私の大腸がん闘病記⑭
化学療法室に着いて、初めて注意深く部屋の様子を見ました。入ったところに受付と看護師
等スタッフの詰め所があり、進むと向かって左右に部屋が広がり、壁際にはベッドと背中
部分を倒すことが出来る安楽な椅子がずらっと並んでいて、それぞれがカーテンで仕切られ
ています。
既に、抗がん剤の点滴を受ける患者が横たわっていたり、安楽椅子に座っている仕切られた
ブースも多くあり、カーテンの隙間から垣間見えるところでは、それぞれの患者の腕には、
点滴用のチューブがつながれているようです。
私は、それらの内の空きベッドの一つに通され、しばらく待つと看護師が来て、現在の体調
等を質問されましたが、一回目の抗がん剤の服用だけでは、取り立てた副作用もなかったの
で、その旨を伝えると、いよいよ点滴を始めることになりました。
点滴の用意が出来るまで、しばらくベッドに横になって、辺りの様子を伺いながら待って
いると、改めてこの部屋の物々しい雰囲気と、患者を出来るだけリラックスさせようとする、
スタッフの心配りが見えて来るように感じられました。しかしそれ故に、点滴を受けること
への緊張感が、いやがうえにも高まって来ました。
最初に持ってこられた点滴用のパックは、ブドウ糖ということで、それをチューブを介して
腕につなぐことになったのですが、まず腕の血管に点滴用の太い目の針を差し込む作業が、
大変注意深く行われました。
これは、後ほど抗がん剤を点滴で注入する際に、もし液が漏れたら痛みを伴ったり、腕の
組織を傷つけることになるそうで、そのような事態が起こらないように、極めて慎重に針
の挿入が行われるということでした。
とにもかくにも、点滴が始まりましたが、まずはブドウ糖の注入なので、比較的落ち着いた
気分で望むことが出来ました。
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