2021年6月15日火曜日

私の大腸がん闘病記⑫

いよいよ抗がん剤治療を始めることになり、その治療の間、同じ外科内でも同治療を専門と する医師に、一時的に担当が代わることになりました。その医師より、抗がん剤治療という ものの概要の説明があり、実際にその治療を担う病院内の化学療法室へ行くように言われ ました。 化学療法室では、同室の責任者の看護師の方から、私が受ける治療についての具体的な説明 がありました。私の治療法はゼロックス療法と言って、まず抗がん剤の点滴を受け、そこ から2週間抗がん剤を服用し、それから1週間休薬する、そしてこのサイクルを8回繰り返す、 というものでした。 早速その時点から治療が始まるのですが、1回目はまず点滴なしで、2週間の薬の服用から始 めるということになりました。私が服用する薬の名前はゼローダと言って、少し大きい目の 錠剤を1回5錠、それをそれぞれ朝食後、夕食後1日2回飲むことになります。この抗がん剤 治療に伴う副作用についても丁寧な説明がありましたが、これについては、治療の進行に 沿って記して行きたいと思います。 病院で上記の薬の処方箋をもらい、薬局で実際に処方してもらう段になって、一つの選択を することになりました。これは、その薬には正規のものとジェネリックのものがあって、 どちらにしますかと、薬局で尋ねられたのです。 この違いは周知の通り、薬には往々に正規医薬品と、それを基に作られた後発医薬品(ジェ ネリック医薬品)があり、後発品は正規品に比べて価格が安いというものです。私の服用 するゼローダの場合、かなり価格が高く、ジェネリックにすると半額で済むので、経済的に は助かります。 しかし私は、あえて正規品にすることにしました。というのは、正規品と後発品では一般的 に薬の効能に違いはないと言われていますが、絶対という保証がある訳ではありません。 ですから私も、普通の薬であれば迷わずジェネリックを選びます。でも今回の場合、ことが がんという生死に関わる病気を治療する薬である上に、一定以上の副作用も伴うということ なので、ここは正規品の品質を信頼することにしたのです。 とにもかくにも、こうして私の抗がん剤治療が始まりました。

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