2020年12月21日月曜日

鷲田清一「折々のことば」1997を読んで

2020年11月18日付け朝日新聞朝刊、鷲田清一「折々のことば」1997では 詩人伊藤比呂美の随想集『道行きや』から、次のことばが取り上げられています。    前を向き、頭を上げ、立ち上がって、歩き出    そうとする。ああ、それが尊厳てことか。 コロナ禍のような、理不尽さ、苦境に直面すると、人はついうつむき、自分の中に閉じ こもって、あれこれよからぬこと、後ろ向きのことを、考えてしまうものです。 でも、自分にとってどうすることも出来ないことで、いつまでも思い悩んでいても、 仕方がない。例え虚勢でも前を向こう。そうすれば即座に解決策は見出せなくても、 少なくとも気もちだけは明るくなり、元気も湧いて来るのではないでしょうか? 私はそのように考えようと心掛けていますし、そう出来た時には吹っ切れた気持ちに なれます。そして上記のことばを読んで、このような気持ちの転換は、自分の自尊心が 回復されたということではないかと、感じました。 人は自身の内に尊厳を見出せなければ、充足感を持って生きて行くことは出来ない。 そのことを改めて、感じさせられました。

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