2019年3月24日日曜日

鷲田清一「折々のことば」1404を読んで

2019年3月16日付け朝日新聞朝刊、鷲田清一「折々のことば」1404では
ドイツの社会学者、マックス・ウェーバーの『職業としての学問』から、次のことばが取り
上げられています。

  一般に思いつきというものは、人が精出して
  仕事をしているときにかぎってあらわれる。

私の場合は、学問というような高尚なものとは全然違いますが、それでも思いつきや
閃きが生まれる時というのは、上述のことばに通じるところがあると感じます。

仕事をしている時でも、暇をかこっていたり、手持ち無沙汰で所在なげな時に、いくら
無理に頭を絞ってみても、ろくなアイデアは浮かびません。骨折り損がいいところです。

ところが、逆に忙しくてバタバタしている時に、ふといい案が浮かんだり、改善点を
思いついたりする時があります。そういう場合は勢いに乗るというか、相乗効果で
とんとん拍子に、ことがスムーズに運ぶことがあります。でもそれで調子に乗ると、また
痛い目に会うこともあるのが、厄介なところですが・・・。

更には、ずーと考え続けていながら、なかなか答えの糸口をつかめなかった問題が、
お風呂で湯船につかっている時とか、朝の目覚めの布団の中で、突然にヒントが浮か
んで解決することもあります。

これなどは、四六時中頭の片隅を占めている問題に対して、ふと心が弛緩した瞬間に、
思いもしなかったアイデアが浮かび上がって来るという図式で、この現象が私たちに
教えてくれることは、自分にとって大切なことに対しては、常日頃から問題意識を持っ
て、考え続けることだ、ということでしょう。

少し余談になりますが、気分や体調が悪い時は、いくら考えてもろくなアイデアが浮か
ばないばかりか、逆にマイナス思考に陥ってしまうことがあります。私は経験上そういう
時には、何も考えないように努めるか、出来るだけ早く布団に潜り込むことにしています。

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