2017年10月23日月曜日

鷲田清一「折々のことば」910を読んで

2017年10月22日付け朝日新聞朝刊、鷲田清一「折々のことば」910では
我が道を行く独自の雰囲気がカッコ良かった、歌手ムッシュかまやつの自伝
『ムッシュ!』から、次のことばが取り上げられています。

 自分のデッドラインさえ超えていれば、デカイ顔をしていられるのだ。

何の変哲もない私の場合は、自分の価値観を持てばと、言い換えたいと思います。

若い頃には、自分が一体何者であるかが分からなくて、卑屈になったり、かえって
生意気になったり、また他人に自分がどのように見えているのかを意識し過ぎて、
殻に閉じこもったりしたものでした。

更には、何かに寄りかかりたくて、タバコなどの嗜好品に依存したり、友人との
人間関係に過剰な親密さを求めたり、映画や小説の主人公に自分を重ねて、その
人物のような人間になろうとしたり、今振り返ってみると若気の至りと言うしか
ありません。

でもその当時は、自分の人生がどうしようもなく窮屈で、この世を居心地悪く感じて
いました。

ところが何時の頃からか、人からどう思われるかよりも、結局自分が信じるように
生きるしか無いんじゃないかと、開き直って考えることが出来るようになって、
気持ちが随分楽になったような気がします。

でも自分が信じるように生きるには、その根拠となる価値観を持たなければなら
ないはず。かくして日々の生活の中で、自身がまだまだ色々な面で至らない存在で
あることを、痛感する毎日です。

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