2017年9月20日水曜日

前店主の七回忌法要を終えて

先日、前店主(父)の七回忌の法要を菩提寺で執り行いました。

当日は、台風が刻一刻と迫って来るあいにくの天気で、接近時間によっては中止を
余儀なくされる可能性もあり、滋賀県から参加予定の親戚の方は、帰路の困難も
予想されるので、法事だけに出席して、後の食事の席は辞退するという連絡が
あったほどで、名古屋から参加してくれる妹夫婦も、帰りの新幹線が荒天による
運転休止になることも覚悟して、場合によっては私の家に泊まるつもりで、来てくれ
ました。

法要が始まる午前11時には、幸い台風の進行速度が予想より遅いこともあって、
空は全体に不穏な雲に覆われていましたが、雨も降らず、風も吹かず、本堂での
法要後、墓地のお墓の前での墓回向も無事に済ますことが出来ました。

私たちのところでは、年忌法要ではまず、主催する者が戒名を記した短冊を付した
供養の品を寺と参加者分用意し、また参加者の有志も同様に供養の品物を準備
して、寺に法要のお礼と一緒に渡すと共に、参加者にも持って帰ってもらうことに
なります。

また、参加者にあらかじめ募って、木に墨で戒名と供養する人の氏名を記した
大塔婆を寺に準備してもらい、墓回向の時に墓の背後に立てて供養をします。

法要、墓回向と雨風にも遇わず無事終了して、予め予約していた老舗の京料理店
に向かいました。かつて訪れた時の接客に好感を持ったので、今回の法事の後の
食事の席の会場に選んだのですが、秋らしい設えで、掛け軸も法事に因んだ墨書
が床の間に掛けられた部屋で、親族一同父を偲びながら、ゆったりとした時を
過ごしました。この時点でもまだ、雨風はたいしたことはなく、幸い妹たちも当日に
名古屋に帰ってもらうことが出来ました。

父の年忌法要は、親戚にもわざわざそのために集まってもらうので、準備の時点で
間違いや行き届かぬところが無いように気を使い、また当日は天候も含め滞りなく
進行するように随分気をもみましたが、終わってみると、私が父と同じ立場で仕事に
従事し、このような行事も執り行っていることもあって、折に触れて父の気持ちや
振舞いを思い返していたことに改めて気づかされる、よい機会となりました。

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