2021年5月18日火曜日

私の大腸がん闘病記⑧

痛いなりにも、少しずつ体が動かしやすくなり、ベッドに横になっていても、体位を変える ことが可能になってきたので、安眠出来る時間が増えました。また、手術後数日でガスが 出て、以降排便も始まり、種々の検査を受けても、順調に回復に向かっている、と言うこと でした。 まだ起き上がって、病院の廊下を点滴のポールを杖にして歩くのは苦痛で、億劫でもあり ましたが、そうすることが回復を早めると、繰り返し言われていましたので、努めて1日 数回歩くようにしました。最後の方には1日3回、各7周ぐらい歩いたと思います。その中で も、ちょうど8月16日に大文字送り火を病院の窓から見たことが、例年とは違うお盆の 過ごし方ということを、いやがうえにも感じさせられて、強く記憶に残っています。 入院中の出来事で他に思い出すのは、手術後数日中にリハビリが始まったことで、担当の 療法士さんがまずベッドの上で足のマッサージ、それから起き上がって歩くのを見守って くれます。これは一人ではついついさぼりがちになりやすい、術後患者が体を動かすこと をサポートしてくれるということでしょうが、その療法士さんの控えめな態度が、私には 好ましく思われました。その人のおかげで、回復が順調に進んだと、今は思っています。 術後8日ぐらいから、病室で寝たり起きたりしている限りでは、随分体が軽くなったと感じ られ、またその数日前には、導尿と背中の痛み止めのチューブも外されていたので、体の 自由が利くようになり、担当医からそろそろ退院も可能だがいつにしますか?と尋ねられた 時、直ぐにも問題ないと思いましたが、少し余裕を持って2日後に退院しますと、答えまし た。

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