2021年5月4日火曜日

私の大腸がん闘病記⑥

手術台に上がり、まず体を横に向けさせられました。背中の脊椎の近くに、痛みを和らげる 薬物(痛み止め)を注入するチューブを挿入するためで、この時には、患者がチューブの 入って行く状況を直接確認出来るように、まだ患者に意識があることが必要なようです。 直接には見えませんが、何か異物がもそもそと背中でうごめくようで、あまり気持ちのいい ものではありませんでした。それ以降は、恐らく口から麻酔薬が注入されて、意識が全く 飛んでしまいました。 気が付けば自分の病室ではない、ナースステーションの隣の緊急治療室に上半身を起こし、 足を曲げながら開いた状態で固定されて、寝かされていました。まだ麻酔が効いている らしく、朦朧としていますが、痛みは感じなくて、これなら比較的楽だな、と思いました。 腕を点滴のチューブにつながれ、口には酸素吸入のマスクを装着し、その他心電図測定機器 などを付けながら、深夜から早朝までその治療室に横たわっていました。時々看護師さんが 来て、容態を確かめてくれることが、安心感につながりました。 そうして一定時間の経過後、順調なので病室に戻りましょうということになり、車椅子に 移って本来の病室に戻りました。これでまた、ほっとしたとみえて、病室のベットでしば らく眠りにつきました。 目を覚ました後、担当医の診察があり、それではこれからはリハビリにかかります、移動 する時には出来るだけ自力で起き上がって、体を動かすようにしてください、と言われ ました。これは手術の箇所の大腸が癒着しないように、早期から体を動かすことが必要で あるそうで、後ほど記しますが、それがかなりの困難を伴うものでした。

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