2026年4月23日木曜日

「鷲田清一折々のことば」3505を読んで

2025年10月22日付け朝日新聞朝刊、「鷲田清一折々のことば」3505では 平田堤による聞き取り『木ぴっこぬいてたら、家をもらった。』から、DYIによる場所づくりに 取り組んできた足立繁幸の次の言葉を取り上げています。    「買うってことは、自分を高める機会と    縁を切ることでもあると思うんです」 現代人は、「生活に必要なものを一から自分で作るより、既製品を購入したり、作業を外注した りして金銭で賄いがちである」と足立は言っています。 確かに私たちが手作りしたり、自分で修理したりするものは極限られています。それが手軽で、 便利でもあり、当然のことと考えがちです。 でもその結果、「生きているというヒリヒリした感覚も、物から届く生々しい情報も見失ったの ではないか」と彼は問いかけます。 私たちは、そこに何の疑問も感じないでやり過ごしていますが、そう言われればハタと思い当たり ます。安易さや効率重視に寄りかかって、大切なことを忘れているのではないかと。 自分でやってみたら、それを作ったり、成し遂げるための苦労が分かる場合もあるし、実際に修繕 や物づくりに取り組むことによって、より良くするためのアイデアが浮かぶ場合もあります。 人はそのような大切な機会をみすみす失っている、とも言えますし、最近趣味や、旅行の目的とし て何かを実際に体験したり、手作りしたりすることが好まれるのも、日頃自分の生活でそのような 部分が欠如しているからかも知れません。

0 件のコメント:

コメントを投稿