2022年8月5日付け朝日新聞朝刊、「鷲田清一折々のことば」2459では
英国の思想家R・クルツナリックの『グッド・アンセスター』から、アパッチの格言の次の
ことばが取り上げられています。
「我々は先祖から土地を受け継ぐのではな
い。子供たちから土地を借りるのだ』
この格言を引きながら、思想家は、私たちが「よき先祖」であったかを最終的に評価する
のは、未来のすべての子供たちなのだ、と言います。
なかなか深い言葉であると思います。例えば環境問題が正にそう。
私たち現在の世代が環境破壊や汚染を進行させると、大きな被害を受けるのはつまり、未来
の世代です。
今現に地球温暖化による様々の悪い影響が、世界各地で確認されていますが、このまま環境
破壊が進むと最早取り返しのつかない状況に陥ることになります。そうなってしまってから
慌てても、対処のしようがありません。
結局未来の子供たちが、先祖である私たちの所業を嘆くことになってしまいます。現在を
生きる私たちは、自分たちの欲望や快適さ、経済効率を追求するだけではなく、持続可能性
に考慮することによって、未来の世代への目配りも忘れないようにしなければならないで
しょう。
それは将来の人類への配慮だけではなく、地球環境を構成している全ての生き物への目配り
であるべきです。
このことばを読んで、改めてそのことを強く感じました。
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