2022年11月5日土曜日

「鷲田清一折々のことば」2459を読んで

2022年8月5日付け朝日新聞朝刊、「鷲田清一折々のことば」2459では 英国の思想家R・クルツナリックの『グッド・アンセスター』から、アパッチの格言の次の ことばが取り上げられています。    「我々は先祖から土地を受け継ぐのではな    い。子供たちから土地を借りるのだ』 この格言を引きながら、思想家は、私たちが「よき先祖」であったかを最終的に評価する のは、未来のすべての子供たちなのだ、と言います。 なかなか深い言葉であると思います。例えば環境問題が正にそう。 私たち現在の世代が環境破壊や汚染を進行させると、大きな被害を受けるのはつまり、未来 の世代です。 今現に地球温暖化による様々の悪い影響が、世界各地で確認されていますが、このまま環境 破壊が進むと最早取り返しのつかない状況に陥ることになります。そうなってしまってから 慌てても、対処のしようがありません。 結局未来の子供たちが、先祖である私たちの所業を嘆くことになってしまいます。現在を 生きる私たちは、自分たちの欲望や快適さ、経済効率を追求するだけではなく、持続可能性 に考慮することによって、未来の世代への目配りも忘れないようにしなければならないで しょう。 それは将来の人類への配慮だけではなく、地球環境を構成している全ての生き物への目配り であるべきです。 このことばを読んで、改めてそのことを強く感じました。

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