2022年9月11日付け朝日新聞朝刊、「鷲田清一折々のことば」2495では
NHKテレビのドラマ「あなたのブツが、ここに」(脚本・櫻井剛、第8回)から、登場人物
の宅急便ベテラン社員の次のセリフが取り上げられています。
みんな生き残んのに必死なんや。数の問題ち
ゃうぞ。一個一個が切実なんや。
大量の荷物に音を上げた、シングルマザーの新米宅配員の愚痴に先輩が答えた言葉、だ
そうです。
そうコロナ禍は、様々な仕事に携わる人々に、深刻な影響を及ぼしました。客足が途絶え
経営難に陥る飲食店。その他にも売り上げが極端に減って、先行きに危機感を持つ商工
業者、旅館観光業者が多数存在しました。
そうかと思うと、医療関係者は多忙を極め、前述の宅配業者なども過重労働に悲鳴を上げ
たい人が多数いたことでしょう。
でもそれぞれがこの過酷な条件の中を必死に働く、いや生きるしかない。皆がそういう
思いであり、現在もそういう状況が続いている人が大勢いるでしょう。
私たちの店なども、コロナ以前の状況には遥か及ばず、このような状態がいつまで続くの
かと、不安を感じることもあります。
でも先々の回復を信じて、今は歯を食いしばり皆で頑張って行くしかない。そのような
決意を新たにしている時に、上記の言葉は胸に刺さりました。
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