端午の節句に、久しぶりに我が家の五月人形を飾りました。
この人形は父の兄が生まれた時に、お祝いとして祖母の実家から頂いた
もので、およそ百年ぐらい前に作られたものだそうです。
私が幼い時には、毎年飾るのが恒例だったのですが、近年は多忙に
かまけて、ついついしまい込んだままになっていました。
今年は母の提案で、久しぶりのお目見えとなりました。
一番立派な人形が神功皇后、横にひかえる従臣が大切そうに抱いて
いるのが御子の応神天皇です。
記紀によると、朝鮮遠征から凱旋した神功皇后が筑紫で後の応神天皇を
出産、後世この二人は、全国の八幡神社の祭神として祀られることに
なったそうです。
五月人形というと、兜や甲冑がまず思い浮かびますが、母によると、
祖母の両親が、大切な娘を嫁がせ、無事長子が生まれたことをことのほか
喜んで、母子一対の人形を贈られたと聞いている、ということです。
さらには、神功皇后と応神天皇の対の大将人形が、当時の流行だったのかも
しれません。
久しぶりにこの人形を目の前にして、大切なものを通しての人の心のつながり
ということに、思いを馳せました。
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