2025年6月18日付け朝日新聞朝刊、「鷲田清一折々のことば」3424では
解剖学者三木成夫の『生命とリズム』から、次の言葉が取り上げられています。
「声を出す」こと・・・によって、人びと
は労働の日々のもたらす慢性の喚起不全、
いわゆる”燻り”から・・・身を護る
人は緊張して息を詰めたり、ハッとして息を飲んだりして体を固くすると、だんだん疲れがたまって
くるようです。我々都会に暮らす現代人などは、毎日が緊張の連続で、なかなか気が休まることが
無いと感じます。
そういう時には「声を出す」。私も無意識にフーとため息をついたり、呼吸を整えたりしていると
思い当たります。これらも緊張をほぐす手段なのでしょう。
でも、一人で黙々と作業をしていたり、ものを書いたり、事務仕事に没頭していると、いつの間にか
疲労が蓄積していると実感することがあります。
そんな時にはやおら立ち上がって、両腕を左右上方に突き上げて、上体を後ろにそらし、思いっきり
伸びをする。近くに他の人が居なければ、ウーと声でも上げればスッキリとします。
また、機会がある時には、大声で歌を歌ったり、何かのひいきチームの応援で声を上げれば、後に
すがすがしい気分を味わえます。
そうして私たちは、知らず知らずのうちに、セルフケアを行っているのでしょう。
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