2025年10月30日木曜日

「鷲田清一折々のことば」3424を読んで

2025年6月18日付け朝日新聞朝刊、「鷲田清一折々のことば」3424では 解剖学者三木成夫の『生命とリズム』から、次の言葉が取り上げられています。    「声を出す」こと・・・によって、人びと     は労働の日々のもたらす慢性の喚起不全、     いわゆる”燻り”から・・・身を護る 人は緊張して息を詰めたり、ハッとして息を飲んだりして体を固くすると、だんだん疲れがたまって くるようです。我々都会に暮らす現代人などは、毎日が緊張の連続で、なかなか気が休まることが 無いと感じます。 そういう時には「声を出す」。私も無意識にフーとため息をついたり、呼吸を整えたりしていると 思い当たります。これらも緊張をほぐす手段なのでしょう。 でも、一人で黙々と作業をしていたり、ものを書いたり、事務仕事に没頭していると、いつの間にか 疲労が蓄積していると実感することがあります。 そんな時にはやおら立ち上がって、両腕を左右上方に突き上げて、上体を後ろにそらし、思いっきり 伸びをする。近くに他の人が居なければ、ウーと声でも上げればスッキリとします。 また、機会がある時には、大声で歌を歌ったり、何かのひいきチームの応援で声を上げれば、後に すがすがしい気分を味わえます。 そうして私たちは、知らず知らずのうちに、セルフケアを行っているのでしょう。

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