2024年3月15日付け朝日新聞朝刊、「鷲田清一折々のことば」3028では
タイの少数民族ムラブリの研究者伊藤雄馬の『ムラブリ』から、次の言葉が取り上げられています。
人間は意味のないことをやりとりすると
きにこそ、仲がよくなる。
そういえば私も、自宅から出かけたり、帰ってきたとき、ご近所の人と他愛ない言葉のやりとりを
して来たものです。
曰く、「今日は暑いですね。」「いい天気ですね。」「お早いお出かけで。」などなど・・・
決して相手から明確な返答を期待している訳ではないけれど、でもこう問いかけて、帰ってくる答え
に相づちを打つ。それが何気ないコミュニケーションであり、相手への気遣いなのでしょう。
でも、何か日常生活にせかされるようになり、心の余裕もなくなってきたのか、最近はただ単に挨拶、
更には黙礼だけでご近所の人とすれ違うことが多くなりました。
新型コロナウイルス感染症の蔓延によって、なるべく他者との接触を減らすことを求められた、時期
があったということも影響しているのでしょうが、上記のことばのように、他愛ない言葉のやりとり
を減らすことは、他者との関係を希薄にするのだと身をもって感じます。
また少し、道で出会った人との会話を増やすように、心がけましょうか。
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