2024年9月5日木曜日

「鷲田清一折々のことば」3034を読んで

2024年3月22日付け朝日新聞朝刊、「鷲田清一折々のことば」3034では 未来の人類研究センター編『テクノロジーに利他はあるのか?』から、美学者・伊藤亜紗の次の言葉が 取り上げられています。    漏れてしまうものがあるということが、    社会性を生み出すと思うんです。 何事もきっちりと型にはめ込んだり、こうでなければならないと規定してしまうと、その中では瑕疵 なく、無難にことが運んでも、そこから派生して生み出されるものは得られない。 人間の社会活動も、決して無機的なものではなく、生物の一種による有機的な活動であるのだから、 そこからあふれだし、漏れ出るものが必要なのでしょう。 ところが現代の社会では、出来るだけ無難に、当たり障り無く物事を行うことが求められているように 感じられます。 なるほどそうすれば、一見問題なく、スムーズにことが運営されるように見えるけれど、それでは 意外性もなく、発展性もなく、面白味もないように思われます。 私も出来れば、もっと人間くさく、土臭く、ぬくもりのある人との関係を築いていけたらと、思います。

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