2022年11月19日付け朝日新聞朝刊、「鷲田清一折々のことば」2561では
理論物理学者・佐治春夫の随筆集『この星で生きる理由』から、次のことばが取り上げられて
います。
過去は新しく、未来はなつかしいものなのか
もしれませんね。
一見矛盾するようなことばですが、その真意は、今が満たされた境遇でないと、人はつい過去
のせいにする。だが記憶はその時々の心情によって塗り替えられるものなので、過去の評価も
これからの自分の身のふり方によって決まる。というものだそうです。
確かにそういう面もあるかもしれませんが、でも、過去の満たされない体験は、それと照らし
合わせて今の有難さを感じさせることもあるので、一概には言えないとも思います。
それよりもむしろ、将来の自分の体験の中で、今まで感じたことのない過去の自分の新しい面
を発見することが出来るとしたら、その方がずっとスリリングであると、私は思います。
そのような過去の自分の再発見を目指して、毎日を積極的に過ごして行けたらと思います。
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