2022年1月26日付け朝日新聞朝刊、「鷲田清一折々のことば」2274では
作家・坂口安吾の評論「恋愛論」から、次のことばが取り上げられています。
ほんとうのことというものは、ほんとうすぎ
るから、私はきらいだ。
ここでは、人は死んだらそれまでとかの、「あたりまえすぎる」ことを言ってどうなる
か、ということが語られているそうです。
確かに、当たり前過ぎることは、それなりの真理を含んでいますが、でもそう言って
しまうと限定されて、それ以上の広がりがないように感じます。
それよりも、他の可能性を信じて、試行錯誤を続けたり、思い切って飛び込む方が、
遣り甲斐があり、ずっと楽しいと思います。
でも現実は、そんなに甘くないのも事実。あんまり楽観的に突き進むと、きっと痛い目
に遭ったり、取り返しのつかないことになります。
ですから、要は上手くバランスを取ること。この言で行くと、ほんとうのことも念頭に
置きつつ、可能性も信じてチャレンジするということではないでしょうか?
そして年が若いということは、それだけ常識より可能性の方に比重を置いて、行動出来
るということだと思います。
私などは、そろそろ老境に差し掛かっているので、常識に少し多い目に軸足を置かなけ
ればならないのでしょうが、でももう少し、非常識なチャレンジもやってみたいなとは、
密かに思っています。
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