2022年2月18日金曜日

「鷲田清一折々のことば」2274を読んで

2022年1月26日付け朝日新聞朝刊、「鷲田清一折々のことば」2274では 作家・坂口安吾の評論「恋愛論」から、次のことばが取り上げられています。    ほんとうのことというものは、ほんとうすぎ    るから、私はきらいだ。 ここでは、人は死んだらそれまでとかの、「あたりまえすぎる」ことを言ってどうなる か、ということが語られているそうです。 確かに、当たり前過ぎることは、それなりの真理を含んでいますが、でもそう言って しまうと限定されて、それ以上の広がりがないように感じます。 それよりも、他の可能性を信じて、試行錯誤を続けたり、思い切って飛び込む方が、 遣り甲斐があり、ずっと楽しいと思います。 でも現実は、そんなに甘くないのも事実。あんまり楽観的に突き進むと、きっと痛い目 に遭ったり、取り返しのつかないことになります。 ですから、要は上手くバランスを取ること。この言で行くと、ほんとうのことも念頭に 置きつつ、可能性も信じてチャレンジするということではないでしょうか? そして年が若いということは、それだけ常識より可能性の方に比重を置いて、行動出来 るということだと思います。 私などは、そろそろ老境に差し掛かっているので、常識に少し多い目に軸足を置かなけ ればならないのでしょうが、でももう少し、非常識なチャレンジもやってみたいなとは、 密かに思っています。

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