同日付け朝日新聞朝刊「天声人語」では、アメリカ大リーグの「ロボット審判」導入の話題が取り上げられ
ていて、大変興味深かったので、このブログで感想を記することにしました。大リーグでは本年より、審判
のボール、ストライクの判定に、打者や捕手が異議があるときには、自分のヘルメットを手でトントンと
二度たたいて、「ロボット審判」に真偽を判定させる制度が導入されました。実際に導入されて、現在まで
5400件余りの事例の内、約半数が球審の判定が覆ったという結果が出ていますが、導入までに綿密な
準備がされたこともあって、「誤審」の批判は余り出ていないそうです。更には、野球という競技の性格上
「ロボット審判」によって2次元でのストライクゾーンの判定の正確性を求められる部分と、投手や捕手の
技術と打者の駆け引きを、審判が肉眼と経験から公平性を持って判定することが野球の醍醐味である、と
いう側面があって、観客も十分にそれを理解して、補助的手段としての「ロボット審判」を受け入れている
ようです。そしてこのような人とAIの共存の仕方が、競技を楽しみながら、正確性を記するという良い事例
になっているのではないかと、「天声人語」の執筆者は記しています。AIの急速な発達によって、これから
私たち人間はAIとどのように付き合っていくべきか、ということが色々と議論される昨今ですが、スポーツ
という限定された場面であるとは言え、示唆に富む事例であると感じられて、取り上げてみました。
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