2024年5月29日水曜日

NHK夜ドラ「VRおじさんの初恋」を観終えて

久々に深い余韻を残す、ドラマを観ました。といっても、初回から観た訳では無く、偶然放送されて いる時間にテレビをつけると、ぎこちない表情のセーラー服の少女と、奇抜な服装の明るい美少女が、 幻想的な空間で、親密なようでたどたどしい会話を交わしていて、その特異な映像表現に引き込まれ て、結局最後まで観ることになりました。 実は、セーラー服の少女は、さえない中年サラリーマン直樹のVRの中でのアバターナオキで、美少女 は、社会的成功を収めながらも、一人娘と断絶して、さみしい老後を過ごす、余命宣告を受けた老人 穂波のアバターホナミだったのです。 以降、ホナミに人生初の恋をしたナオキが、現実の世界でも穂波と交流を持つようになり、二人の 人生は、充実したものに変わって行きます。 VRの世界の中で芽生えた、年齢も性別も超越した恋は、人と人の心の交わりの尊さを、示してくれる ものでした。 私自身ナオキに感情移入して、老いらくの恋心をくすぐられました。

0 件のコメント:

コメントを投稿