2023年12月3日付け朝日新聞朝刊、「鷲田清一折々のことば」2928では
小林秀雄との対談『人間の建設』から、数学者・岡潔の次の言葉が取り上げられています。
内容のある抽象的な観念は、抽象的と感
じない。
つまり、ー人間の思考は、内容のない観念だけを相手にしているといずれ破産する。世界は「分かり
きったことほどわからない」し、人も「大きな心配ほど心配しない」ものだが、その限界を越えたけ
れば、逆に手許にある個人の問題を離れてはいけない。ーということだそうです。
うーん、難しい。私のような凡人には、簡単に理解出来ることではないけれど、でも例えば、私が
「人間の生きる目的は何か?」と考えた場合、抽象的に観念をもてあそんでいたら、袋小路に陥る。
だけど具体的に、どうしたい、ああしたいと目標を並べれば、以外と真理に近づく、ということで
しょうか?
そんな単純なことではないと一喝されそうですが、凡人に対する教訓としては、我々は、常に物事を
自分に引きつけて考えるべきだ、ということのように思われます。皆さんは、どう思われますか?
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