2023年5月18日付け朝日新聞朝刊、「鷲田清一折々のことば」2735では
元女優でプロデューサーの小田貴月の『高倉健、最後の季節。』から、俳優・高倉健の次のことばが
取り上げられています。
多くの人があえぎながら生きて行く人生
で、その人の心意気を垣間見たとき、僕
は美しいと感じます。
「美しき人とは?」との質問への、この俳優の回答だそうです。
苦難に耐えながら、己の美学を貫く男。彼にはそんなイメージがつきまといます。またこの後、美し
さとは、「他者に対しての優しさ」ではないかと続けたそうです。
自らは心意気を保持しながら、他人に対してはあくまで優しい。ダンディズムの一つの究極の形で
しょう。
私にはとても、真似することは出来ないけれど、人生の大部分は自分の思うようには行かない中で、
それをじっと受け止めて、黙々と自分の信じる道を歩みながら、他者に対しては優しくありたいと
務めることは、可能かも知れません。
少なくとも、そのようにありたいと、思い続けることは大切でしょう。この言葉を読んで、そんな風
に思いました。
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