2015年5月24日日曜日

庭のアジサイが今年初めて咲きました。

正確にはガクアジサイのガクが色づき開いたということでしょうか?アジサイは
日本原産の植物ということで、全体が装飾的な花序に覆われているいわゆる
一般的なアジサイよりも、私は慎ましやかな日本の野草木の面影を残す、
ガクアジサイが好きです。

アジサイは落葉樹の一種で、葉が硬く、しっかりしている外見にも関わらず、
冬には全ての葉を落とし、裸木になります。前年の花が終わった時点で、
次年の花芽を残して剪定し、翌年の開花に備えます。

それ故に、翌春に新しい葉が元気に伸びて、蕾が付いた時にはその年の花の
開花も約束されて、何がしかほっとした気分になります。それでも、小さな粒の
ような花の塊と花序がほんの少しずつゆっくりと成長して行く中で、私は花序が
色づき開くのを知らず知らずのうちに待ちわびていたのでしょう。今朝それを
発見した時には、思わず嬉しくなりシャッターを切りました。

さて今年の五月は、ゴールデンウィークこそほぼ晴天に恵まれましたが、、
季節外れの早すぎる台風到来と、不順な天候であった印象が強く残っています。

その中で来週には六月となるこの時期に、今年もアジサイが花開いてくれた
ことは、季節の確実な過ぎ行きを実感させてくれました。

梅雨はどんよりと曇って、じめじめとした日々が続きますが、アジサイの涼やかな
姿を見ていると、たまにはしとしとと降る雨を眺めて、終日ぼんやりとしているような、
ちょっとした贅沢な時間を夢想してしまいます。

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