2019年9月6日金曜日

鷲田清一「折々のことば」1561を読んで

2019年8月25日付け朝日新聞朝刊、鷲田清一「折々のことば」1561では
お笑いコンビ「マシンガンズ」の芸人で、定収入を得るためにゴミ収集会社に勤めて
いる、滝沢秀一の『このゴミは収集出来ません』から、次のことばが取り上げられて
います。

   管理されなければできない恥ずかしい世代に
   なんてなりたくない。

ゴミの収集の現場の清掃作業に携わる中、彼が感じたことを記することばだそう
です。

人が文化的な社会生活を営むためには、ゴミ出しと収集は不可欠な作業です。
でも私たちはともすれば、ゴミの廃棄に手を抜こうとしがちです。

何もかもを一緒くたに出したり、時間を守らなかったり・・・。その結果、ゴミの処理に
必要以上の手間がかかり、またゴミの放置が周辺住民の迷惑になったり、してい
ます。

しかも最近は、人口増加と大量消費の社会慣習によるゴミの飛躍的な増加と、プラ
スチック等処理しきれない化学物質を含むゴミの大量発生によって、地球温暖化、
環境破壊の問題が益々深刻になって来ています。このような社会環境では、更に
ゴミの減量と適正な廃棄が、早急の課題となります。

やらされるからやるという意識ではなく、我々一人一人が自覚を持ってゴミ出しの
作業を行うこと、このような小さな行為の積み重ねが、未来の地球環境を守るという
想像力を持って日々の生活を営むこと、これらのことが今まで以上に、私たちに
求められているのでしょう。

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