2017年7月7日金曜日

ラグビー現イングランド代表監督エディ・ジョーンズの提言を読んで

2017年7月1日付け朝日新聞夕刊には、前回のラグビーワールドカップで日本代表を
率いて旋風を巻き起こし、現在はイングランド代表監督として2年後のワールドカップ
で優勝を目指すエディ・ジョーンズ氏が、ラグビーの指導者として培った勝負に対する
ポリシーを、読者に提言する記事が記載されています。一読して、単にスポーツの勝敗
に限らない、私たちの人生にも通じる話として、感銘を受けました。

まず彼は、敗北を味わった時に大切なのは、目標を再び明確にし、パニックにならない
ことである、次に何をすべきかに集中することである、と語ります。私たちは何か失敗を
犯した時、人生がうまくいかない時、まず気落ちしてしまって、そこからどんどん状況を
悪い方向に考えて、その結果負のスパイラルに陥り、なかなか立ち直れないことがあり
ます。

しかし彼の言うように、結果を悔やんだり、自分では対処できないことを悩んでも、少しも
状況を改善することは出来ません。それならば、反省は必要としても気分をさっと切り替
え、自分の力で出来ることから取り組む、それが最善の方策でしょう。つまりその結果に
対して自力で改善出来るポイントを見出すことがこの場合の創造性であり、それを迷わず
遂行するポジティブさが求められるのでしょう。言うは易く行うは難しとしても、積極的で
上手な気分転換が必要であるという点は、私自身がこれから生きて行く上でも、有益な
ヒントをもらったと感じました。

次に今年の6カ国対抗戦でのイタリアが、過去の戦績からもまったく歯が立たない、彼の
率いるイングランドに対して取った、勝利を放棄して大敗を阻止しようとするように見える
戦術に対しての彼の苦言は、スポーツにおけるどんなに不利な状況でもあきらめず、
最善を尽くす必要性を情熱的に語っています。この信念が、前回のワールドカップでの
あの日本の活躍を支えたのでしょう。我々の人生でも逆境にさらされた時、自身を鼓舞
するための指針となると感じました。

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