2016年11月12日土曜日

第四十一回「ちおん舎・新・染屋町寄席」に行って

11月11日に、「染屋町寄席」に行って来ました。

寄席で落語を聴くのは初めてで、何かうきうきした気分で会場に向かいました。
会場のちおん舎は、龍池学区内にある法衣商千吉当主旧宅で、演じられる
座敷棟は1915年建築ということで、格調のある落ち着いた雰囲気の座敷が
90人強の観客で埋まっていました。

今回のこの寄席は、席亭桂ちょうば、ゲスト桂塩鯛という布陣で、2人が桂ざこば
門下の兄弟弟子という間柄から、最初の演目両人の対談では、破天荒なざこばの
行状披露で盛り上がりました。

落語家は師匠が人気者だと話題に事欠かず、得するものだと感じました。

演目名は知らないのですが、塩鯛の泥棒を扱ったネタでは、本人は風邪で体調が
悪かったようですが、さすがの表現力に噺を堪能しました。特に扇子、ジェスチャー、
口で表現する擬音を駆使して、そろばんをはじく様子を再現する芸は、その巧みさに
感心させられました。

こじんまりとした寄席で演者の仕草を間近に見ることが出来、また観客も、京都の
この辺りということで、技巧の巧みさに敏感な人が多く、観客の反応も場を盛り上げ
ました。

とりはちょうばの「代書」で、この演目はテレビで数回見たことがあり、演者による
演じ方の違いも興味深かったのですが、ちょうばの「代書」は初演ということで、
熱演でよく笑わせてもらいましたが、登場人物の人物造形など、まだ改善の余地は
ありそうです。

最後にお楽しみ抽選会があり、私事ながら日本酒が当たって、気分良く、満足して
家路に着きました。

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