2016年12月26日月曜日

福富レンコンを調理してみました。

九州のお客様より、福富レンコンを沢山頂戴しました。このレンコンは、佐賀県
有明海の干潟の重粘土質で育生する、この県を代表する特産品の一つだそうで、
ホクホク、モチモチした食感が特徴ということです。

外観も泥が付いたままで幾節かがつながっていて、こちらの八百屋やスーパーで
売られているような、一節づつにカットしてあらかじめ泥を落としたものと比較すると、
取れたてで新鮮な雰囲気や、野趣があるように感じられます。

私は日頃は料理はしませんが、せっかくなので何か作ってみようと思っていた
ところ、丁度朝日新聞朝刊の「西川和尚のらくらく精進料理」に、”おろしレンコンの
ショウガ焼き”という料理が紹介されていたので、挑戦することにしました。

まず泥の付いたレンコンを良く洗い、おおざっぱに皮をむき、高齢の母親も食べる
ので、レシピより少なめの4分の1を取り置き、残りをおろし金ですり下しました。
日頃はダイコンぐらいしかすり下ろさないので、それに比べて繊維質が強く、硬さ
も粘り気もあるので、かなり骨が折れました。

次に残りのレンコンを細かく刻み、続いて生シイタケ、ニンジン、ネギも同様に刻み
ます。すり下ろしたレンコンにこれらと片栗粉を加え、良くかき混ぜて適当な大きさに
分けて丸めます。その具材をゴマ油を熱したフライパンの上に乗せ、厚さ1cmぐらい
になるまでギューと押さえつけて、お好み焼きのような形状にして焼きます。最初は
強火にして、それから弱火にしてじっくりと焼く方が焦げ付かないようです。

薄口しょうゆ、ショウガ、みりん、出だしで調味料を作って、焼き上がってきた具材に
万遍なくかけて味を含ませ、器に盛りました。

味は家族にも幸い好評で、私自身も口に含むと、すり下ろしたレンコンのホクホクした
感じと、刻んだそれの絶妙の歯ごたえ、また他の具材から引き出されたじわりとした
旨みが相まって、いかにもレンコンを食べたという満足を味わうことが出来ました。

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