2016年2月21日日曜日

鷲田清一「折々のことば」313を読んで

2016年2月17日付け朝日新聞朝刊、鷲田清一「折々のことば」313に
宇宙開発にかかわって来た町工場の経営者植松努の次のことばが
取り上げられています。

 教育とは死に至らない失敗を安全に経験させるためのものです

私たちが暮らす現代の日本社会では、失敗をしないということに大きな
価値が置かれているように感じます。それゆえ私たちは、常々失敗を
するということに対して、過大なプレッシャーにさらされています。

またその裏返しとして、他人の些細な過失に過剰に反応するということも、
多々見受けられます。その結果この社会はますます窮屈で、ギスギスした
ものになっているのではないでしょうか?

もちろん失敗は避けるべきです。細心の注意も必要です。でも最初から
失敗を恐れて萎縮してしまっては、諸事前向きで、創造的な仕事はなかなか
成し遂げられないように思います。

では失敗を恐れず、物事に果敢に立ち向かう気風を育むには、どのような
取り組みが必要なのでしょうか?

まず失敗を体験させ、それが前向きなものであれば決してとがめず、自力で
その失敗の原因を見極め、克服するまで温かく見守る、上記のことばは
そのように語っていると、私は感じました。

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