2021年7月20日火曜日
私の大腸がん闘病記⑰
点滴の翌朝目覚めると、まだ体がだるいような、眠気が頭の芯から抜けないような、感覚が
ありました。それに点滴の針を刺した血管の周辺に痛みがあり、これは後に知るのですが、
一度点滴の針を刺した血管にはしばらくダメージが残り、以降同じ腕でも血管を変えながら
点滴の針を刺すことになりました。
それ以外では食欲が少し落ちて、消化に良く喉を通りやすい食べ物を欲するようになりまし
た。このことはあらかじめ、抗がん剤点滴の副作用として情報を得ていて、市販の病後の
介護食を通販で購入していたので、私が1日の食事の中で一番量を多く取る夕食には、介護
食の中の柔らか食を食べるようにしました。
また、水や牛乳など液体状のものを飲み込む時にも、常温より冷たいものは舌がひりひり
するので、普段冷蔵庫に入っているものは常温に戻したり、温めたりして飲むようにしま
した。このような食感に関する副作用は、前半では点滴の数を重ねるほどに強くなり、
後半に入ると体が馴染んで来たのか、比較的軽く感じられるようになって来ました。
他方、点滴の翌日以降はお腹が緩くなり、最初の頃は手術後の大腸の傷も癒えていないこと
もあって、なかなか下痢が止まらず、1日の10回以上もトイレに駆け込むことになりました。
この下痢の症状は、点滴後1週間ほどすると、点滴自体による副作用が緩和されて来て、
下痢の症状は治まるのですが、今度は逆にきつい便秘に陥り、なかなか便が出ず、苦しむ
ことになりました。
点滴をして、2週間の抗がん剤服用というサイクルで考えると、1週間ぐらいで点滴の副作用
が収まり、2週目からは服用した抗がん剤の副作用が強まって来るように感じられました。
これは、手足にしびれを感じたり、掌、足の裏が赤くはれ上がって感覚が薄れ、力が伝わり
にくくなるという現象で、指は小さいものをつかみにくくなり、足裏は少し距離を歩くと
体重がかかる影響で痛くなり、そのような状態になると、あまり歩かないようにしなければ
なりませんでした。また、足の裏の刺激が出来るだけ少ないように、足裏に当たる部分に
クッションが入れてある靴を、新たに購入しました。
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