2021年7月5日月曜日
私の大腸がん闘病記⑮
ブドウ糖の点滴での注入はスムーズに進み、20分ぐらい後にはそれに合わせて吐き気止めの
薬の注入が始まりました。そしてまた感覚的には20分ほど経過後、いよいよ抗がん剤の点滴
が始まりました。
この薬剤の入ったパックは、全身に物々しい防備を施した、担当の看護師によって大変慎重
に扱われ、取り違えがないように私の名前を確認して、腕につながれているチューブに装着
されました。引き続きブドウ糖の注入も継続されているので、最初はあまり体調の変化を
感じませんでしたが、徐々に何か不穏なものが体に入って来るような、気持ち悪さを感じる
ようになって来ました。
点滴中にはブドウ糖が継続的に体に注入されているので、しきりに尿意を催し、またその第1
回目には手術後あまり時間が経っていないので、便意もコントロール出来なかったので、
頻繁に化学療法室内のトイレに通いました。
トイレに行く時には担当の看護師に申告して、抗がん剤の点滴を止めてもらって、しかし
点滴の針を抜くことは出来ないので、点滴用のポールを引きずりながら向かいます。用を足
すにもチューブに注意しながら便座に座らなければならず、大変窮屈でした。しかも点滴が
止めてあるとはいえ、抗がん剤のパックをポールにぶら下げているので、非常に気を使いま
した。
また点滴中には、担当の看護師が薬剤のパックを交換する時以外にも、何度も私のところに
来て、様子を確認してくれました。抗がん剤を投与されている患者に、万一体調の急変が
あったら、迅速に対処するという姿勢が、ありありとみえました。
最初のブドウ糖投与が始まってから約3時間ぐらいで、第1回目の点滴による抗癌剤治療が
終わりました。最後の方になって来ると、次第に悪寒がするという風で気分が悪くなって
来て、いつ終わるか待ち遠しい気持ちで、抗がん剤のパックの中の薬剤が次第に減って
行くのを眺めていました。
とにもかくにも、1回目の治療が終了しました。
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