2021年7月13日火曜日
私の大腸がん闘病記⑯
抗がん剤の点滴が終わり、病院を出ました。病院が自宅から近いので、通常は自転車で
通うのですが、この日は、予め自転車にも乗らないようにと言われていたので、徒歩で
自宅に向かいました。
何か気だるいような、歩いていても宙に浮いているような感覚があって、ゆっくりと
注意して歩きました。また皮膚が過敏になっているようで、外気が表皮をなでるような
ひりひりとした感覚がありました。
家に着いた時には、あまり大したことはないように思われて、そのまま仕事に取り掛か
りました。疲れたような、体が重いような感じはありましたが、もう夕暮れ前だった
ので、終業時間まで仕事をこなしました。
帰宅後体の変化で気づいたことは、先ほど触れた皮膚感覚が過敏になったという部分で、
水で手を洗うと、静電気で痺れるような反応を指先に感じて、驚きました。以降水を
使う時には、十分注意して慎重に指を濡らしました。
また、皮膚の過敏さに関連していると思われますが、ある程度以上硬い食べ物を噛んだ
時に、歯茎が痺れるような感覚が口内に広がりました。それで食事中にものを噛む時も、
慎重に口を動かすようになりました。
点滴をした当日は、食欲もある程度あり、手術後ということもあって、脂っこくない
消化に良いもの、刺激の少ないものを主に食べていましたが、それらの食事も普段通り
スムーズに喉を通りました。
ただ、今回の抗癌剤治療のメニュー通り、点滴を受けた後には直ぐに2週間の抗がん剤
服用が始まりますので、食後には抗がん剤5錠飲まなければならず、前回の点滴なしで
薬を服用する時よりも、さらに億劫に感じました。
夜にはいつもより早く眠気を感じ、すぐに床に就きました。この頃にはまだ夜中に何回
も尿意や便意を催してトイレに行っていましたが、不幸中の幸いというか、怪我の功名
とでも言うのか、この日は1回も夜中に起きることなく、朝まで眠ることが出来ました。
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