2021年4月6日火曜日

私の大腸がん闘病記②

7月に入って、また病院からもう大腸の検査は受けられましたか、という確認の通知が来た ので、コロナウイルス感染症が一時よりは落ち着いて来たこともあり、ようやくその病院 で、検査を受ける気になりました。 それでも、実際に異常があるはずはないと、内心高をくくっていて、気休めで受けるよう な心持ちでした。 病院に行って消化器内科を受診すると、大腸の内視鏡検査を受けるように言われ、検査 までの段取りの説明がありました。それによると、大腸に内視鏡を入れるためには、まず 大腸内に溜まっている、食べかすなどの老廃物を全て取り除かなければならず、そのため 検査前日から下剤を繰り返し飲んで排便を促し、最終的には大腸の内部が空の状態になる ようにする、ということでした。 私は以前に、人間ドックで胃の内視鏡検査を受けたことがあり、その場合は事前に取り 立てて準備の必要はなかったので、大腸の内視鏡検査は、随分手間がかかるものだなと いう感慨を覚えたことを、今でも思い出します。 さて実際の大腸の内視鏡検査は、肛門からチューブ状の機器を挿入されるのですが、それ が腸内を移動する時には多少の違和感があるにしても、事前に想像したほど痛みや不快感 はありませんでした。 私自身も、モニターで内視鏡が捉える大腸内の映像を確認しながら、検査は進みましたが、 まず小腸寄りの大腸の部分でポリープが見つかり、これは後日また内視鏡で切除しようと いうことになりました。 しかしこれだけならまだ良かったのですが、内視鏡が肛門に近いS字結腸に差し掛かった 時、検査の担当医の操作の手が止まり、これは悪性かも知れないから組織を取って調べて みようと、言われました。その時担当医が思わず漏らした「残念」という言葉が、今でも 心に残っています。

0 件のコメント:

コメントを投稿