2014年3月28日金曜日

連続テレビ「ごちそうさん」を見て 2

3月27日、「ごちそうさん」を見て、人をもてなすということについて、
考えさせられる場面がありました。

このドラマはご承知のように、美味しいものは人を幸せにするというのが
中心的な命題ですが、それに付随して、美味しい食事で人をもてなす
シーンがしばしば描かれます。

この日、ある事情でGHQの高官をご馳走でもてなさなければならなくなった
場面、次男を戦争で失っため以子は、わかっていても、アメリカ軍人に
料理を振舞うことに、抵抗を感じていたのですが、どうしても腕を
振るわなければならない。しかも、その直前の筋を見ていないので確信は
ないのですが、高官提供の、当時日本の庶民には到底口に入らない、
牛肉の塊を調理しなければならないのです。

さて、め以子はその肉の塊でローストビーフを作り、高官の目の前で切り分け、
炊き立てのご飯の上にもって、差し出します。

それを食べて感動した高官の口から、彼も息子をかの戦争で失ったこと、
これからは未来志向で、アメリカ人と日本人が手を携えて進んでいかなければ
ならない、という言葉をひきだすのです。

人をもてなすということは、相手の立場に立って、相手の求めるものを提供する
こと、場合によっては、相手の求める以上のものを用意することでしょう。
そのためには、時によって、目に見える形で誠意を示すことも必要でしょう。
相手に対して、割り切れぬ感情を持っていため以子にとっては、なおさら、
誠心誠意、相手を感服させる食事を提供する必要があったのです。

私も、学ぶべきところがあると、感じました。

0 件のコメント:

コメントを投稿