2025年3月6日木曜日

「鷲田清一折々のことば」3255を読んで

2024年11月5日付け朝日新聞朝刊、「鷲田清一折々のことば」3255では 劇作家・評論家福田恆存の随想「物を惜しむ心」(1964年)から、次の言葉が取り上げられています。    物を破壊する事によって、その人は物の    中に籠もっている人の心を殺してしまった    のです。 日本人は古来、使い込んだ物には魂が宿ると考えて来ました。例えば、付喪神を信じるという風習も あります。 更には、ある人が日常大切に使っていた物には、その人の想いが宿るという考え方も、生まれたので しょう。 だから上記のことばの言うように、物を壊す事は、それを使っていた人の心を壊すことにつながるの でしょう。ちょっとこの場の例として適切かどうかは分かりませんが、葬式で霊柩車が発進する時に、 故人の日常使っていた茶碗を割るのは、故人のこの世への想いを断つ、ということでしょうか? さて、物を大切にする心は、他者への慈しみや、感謝、礼節にもつながると、私は考えます。特に その物自体が、手工芸品など丹精を込めて作られた物であるなら、その物を作った人に想いを馳せ ながら大切に使うことは、作り手と使う人の心の交流を生み出すと思うのです。 日常使用する品の内の数点でも、私はこのような愛用すべき物を見出し、大切にしたいと、心がけて います。

0 件のコメント:

コメントを投稿