2023年11月30日木曜日

「鷲田清一折々のことば」2867を読んで

2023年10月1日付け朝日新聞朝刊、「鷲田清一折々のことば」2867では 随筆家・白洲正子の『かそけきもの』から、次の言葉が取り上げられています。    神に祈る姿は、世の中で最も美しいもの    の一つです。 最近は即物的で、私利私欲にまみれた、神仏への祈りや願いも、散見されるように見受けられますが・・・。 でも、祈りとは、自分を遙かに超えたものに身を委ねることだ、とこの随筆家は言います。 なるほど、少なくとも、祈りや願掛けをするときには、本人は自分より立場の一段高い何ものかに、その 想いを捧げていることは、間違いないでしょう。 その行為は、見下げたり、対等のものに忌憚なく話しかけるよりは、謙虚で高尚なものであるはずです。 相手に信頼を寄せることと、自分を低いところに置いて、相手を見上げるまなざしを持つことは、結局 自分の心が洗われ、満たされることにつながると思います。 常に感謝の念を抱くという心の持ち方と共に、忘れてはならないことだと考えます。

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