2021年1月25日付け朝日新聞朝刊、鷲田清一「折々のことば」2063では
「WIRED」日本版の元編集者・若林恵の、次のことばが取り上げられています。
人を動かす新しい体験をつくろうとすると
き、人は「動かされた自分」の体験を基準に
してしか、それをつくることはできない。
何につけても、人に感動を与えるためには、発信者自身の実感をともなうものでなければ
ならないと、私も経験から感じます。
ところが昨今は、人々がバーチャルに慣らされているためか、統計のような数値的分析で
事足りると、安易に考えられがちであると、思います。
しかし例えば、デジタル的なコンテンツであっても、その発想の下には、実体験に基づく
確固とした核がなければならないと、感じるのです。
ましてや、それが受け取り手の肌身の感動や共感を呼ぶものであるためには、発信者の
感情を伝播させるような、強い動機やメッセージ性が必要であるのは、間違いありません。
そしてそれは、何も形のある創作物に限らず、人々の共感を得るためのある個人、グル
ープの行為、言動においても、必要であることだと、思います。
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