2022年12月19日付け朝日新聞朝刊、「鷲田清一折々のことば」2590では
NHK・Eテレの番組「趣味どきっ! 読書の森へ 本の道しるべ(2)」で、生物学者福岡伸一
が語った、以下のことばが取り上げられています。
自分が疑えないのは最も知的でない。自分が
無謬であると考えるのは最も知的でない。
私は、この言葉はすごく大切であると、考えます。なぜなら、自分のことを疑えないほど
傲慢なことはないと、思うからです。
それは決して、自分を卑下することではありません。ましてや自信を失うことでもありません。
信念は持ち続けても、自分を疑うという姿勢は保つべきであると、考えます。
というのは、まず自分を疑ってみるというスタンスを失ってしまうと、物事を客観的に判断
することが出来なくなってしまいます。そうなると、知らず知らずのうちに自己本位になった
り、思い込みから方向性を見失ったりしがちであると、思うからです。
でも実際には、私も思い込みのバイアスに囚われやすいですし、ともすればそこからほころび
が生ずることがあります。そういう過ちをなるべく少なくすることが、生きる上の課題では
ありましょう。
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